売電【ばいでん】

売電とは、企業や個人が自家発電した電力を電力会社に販売することです。おもに太陽光発電システムなどの自家発電装置を使用し、家庭や企業で使い切れなかった余剰電力を売ることで利益を得ます。ただし、発電の規模が大きい場合は、発電した電力の全量が買取対象となります。太陽光などの再生可能エネルギーを利用して発電された電力は、固定価格買取制度によって取引価格が決まる仕組みです。電力の調達価格は、発電方法や発電規模に応じて異なり、調達価格等算定委員会の中立的な意見を参考にして経済産業大臣が決定します。例えば、2024年度の太陽光発電の1kWh当たりの調達価格は、10kW未満の発電では16円、50kW以上でソーラーパネルを屋根に設置する場合は12円です。
10kW未満の発電規模では、10年間、決められた価格で電力を販売することが保証されており、10kW以上の発電規模では、20年間、同様に価格が保証されます。ただし、制度が終了すると国による価格保証がなくなるため、買取価格が下がる可能性があります。

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